入選 石津愛子
〇勘違い孫だと思って何回も抱きしめられた三週間
(講評)利用者の孫と同じ名前であった作者。胸に貼り付けた名前を見るたびに、認知症の利用者は作者を孫だと思い喜んでくれた。
入選 亀山沙知
〇頭撫で抱きしめてくれた利用者を「おばあちゃん!」と呼びたくなった
(講評)作者の実家の祖母と同じ年齢の利用者がいて、作者が声を掛けるといつも頭を撫でて抱きしめてくれた。それが嬉しかった。
入選 塚田沙弥
〇たくさんの実習生がいる中で覚えてくれた私の名前
(講評)初日に関わった利用者が、二日目にはもう作者の名前を覚えて呼んでくれた。それが嬉しかった。
入選 石川順一
〇ミステリー劇場同時に二本観る音とセリフが入り乱れ来て
(講評)テレビのドラマを二本同時に観ると、確かに思考力も分散される。面白い日常を歌にした。
以上、選評 土永典明