入選 相田こず恵
〇「これ見てよ!」開いたページきらめいた家族の笑顔あなたの笑顔
(講評)利用者が部屋に招待してくれ、アルバムを見せてくれた。家族みんなが笑顔で写っていた。殺伐とした世相を想うとき、人は明るさを求める。
入選 倉石彩未
〇「会いたいよ」そう思っても会えなくて「僕も」の一言じっと待ってる
(講評)就職した彼とはメールや手紙で会話するが、やっぱり直接会って話がしたい作者である。
入選 石川順一
〇ハングルの短波放送夜を撤し我の心をほぐしていくか
(講評)韓国語のラジオ放送を必死になって聴いている作者の姿が目に浮かぶ。
以上、選評 土永典明
2011年12月4日日曜日
2011年9月27日火曜日
平成23年 9月
入選 金子穂波
〇玉入れで初めて見えた利用者のできないことを笑える強さ
(講評)普段は見えなかった利用者の表情が、レクリエーションの玉入れの時に見ることができた作者である。利用者は、玉を投げても全然届かないことを悲しいと思うのではなく、笑って楽しんでいた。
入選 河合麻奈美
〇「はっこいね!」私の片手包み込む小さな両手力がこもる
(講評)利用者が作者の冷たい左手を握り、温めるように包み込んでくれたのが嬉しかったのである。
入選 石川順一
〇金網に絡みつく葉を裏返す風が緑を黄緑色に
(講評)屋外でよく見かける風景を鮮やかに写し撮った、気持ちのいい歌である。
以上、選評 土永典明
〇玉入れで初めて見えた利用者のできないことを笑える強さ
(講評)普段は見えなかった利用者の表情が、レクリエーションの玉入れの時に見ることができた作者である。利用者は、玉を投げても全然届かないことを悲しいと思うのではなく、笑って楽しんでいた。
入選 河合麻奈美
〇「はっこいね!」私の片手包み込む小さな両手力がこもる
(講評)利用者が作者の冷たい左手を握り、温めるように包み込んでくれたのが嬉しかったのである。
入選 石川順一
〇金網に絡みつく葉を裏返す風が緑を黄緑色に
(講評)屋外でよく見かける風景を鮮やかに写し撮った、気持ちのいい歌である。
以上、選評 土永典明
2011年8月21日日曜日
2011年7月10日日曜日
2011年6月4日土曜日
平成23年 6月
入選 長谷川麻衣
〇最終日「お疲れさまね」と握手するその優しさに涙が溢れる
(講評)実習の最終日、利用者に「お世話になりました」と挨拶をしたら、握手をしてもらった。別れの寂しさに涙した作者であった。内容と表現に作者の情が息づいている。
入選 渡辺鮎美
〇「ありがとう!」ただそれだけで元気出る今日も一日介護させてね
(講評)人生をあるがままに受け入れている利用者(高齢者)の一言は確かなものがある。豊かな心が通い合い作者の心の動きが読み取れる。
入選 石川順一
〇次々とスキルを合成していけばゲームに勝てるような気がして
(講評)洒落で且つ感慨を覚える巧い歌。身も心もリフレッシュして明日に備えたくなる。
以上、講評 土永典明
〇最終日「お疲れさまね」と握手するその優しさに涙が溢れる
(講評)実習の最終日、利用者に「お世話になりました」と挨拶をしたら、握手をしてもらった。別れの寂しさに涙した作者であった。内容と表現に作者の情が息づいている。
入選 渡辺鮎美
〇「ありがとう!」ただそれだけで元気出る今日も一日介護させてね
(講評)人生をあるがままに受け入れている利用者(高齢者)の一言は確かなものがある。豊かな心が通い合い作者の心の動きが読み取れる。
入選 石川順一
〇次々とスキルを合成していけばゲームに勝てるような気がして
(講評)洒落で且つ感慨を覚える巧い歌。身も心もリフレッシュして明日に備えたくなる。
以上、講評 土永典明
2011年5月8日日曜日
平成23年 5月
入選 田村裕里恵
〇名札見ずはじめて名前呼ばれたの些細な幸せ感じた瞬間
(講評)介護過程展開実習で行った二度目の施設で、利用者に名前を覚えてもらっていたのに嬉しかった作者である。
入選 長束有紀
〇「お姉ちゃん、何て読むの?その名前」毎回それが会話の始まり
(講評)認知症のため短期記憶が衰えている利用者が、作者の胸に貼り付けたネームタッグを見て、「この漢字なんて読むの?」と実習の日々問いかけてきた。それがいつも、利用者と作者との会話の始まりであった。
入選 石川順一
〇オンライン無料ゲームに凝りすぎて不眠の気味で事に臨めり
(講評)本当にそんな事ってありますね。ふっと元の状態に戻ったときが、さあ大変。
以上、選評 土永典明
〇名札見ずはじめて名前呼ばれたの些細な幸せ感じた瞬間
(講評)介護過程展開実習で行った二度目の施設で、利用者に名前を覚えてもらっていたのに嬉しかった作者である。
入選 長束有紀
〇「お姉ちゃん、何て読むの?その名前」毎回それが会話の始まり
(講評)認知症のため短期記憶が衰えている利用者が、作者の胸に貼り付けたネームタッグを見て、「この漢字なんて読むの?」と実習の日々問いかけてきた。それがいつも、利用者と作者との会話の始まりであった。
入選 石川順一
〇オンライン無料ゲームに凝りすぎて不眠の気味で事に臨めり
(講評)本当にそんな事ってありますね。ふっと元の状態に戻ったときが、さあ大変。
以上、選評 土永典明
2011年4月2日土曜日
平成23年 4月
入選 金岡春香
〇掌を見せ合うだけで笑顔咲く繰り返しでない介護の仕事
(講評)利用者との会話の中で、普段何気なく感じていることをこのように表現すると、ああそうだったと気づかされることが多いものである。
入選 品田麻衣
〇灰色に曇る気持ちを晴らすのは無垢で優しい笑みの温もり
(講評)灰色の感覚的把握はよい。下句の表現で「無垢で優しい笑みの温もり」がうまく強められ、この一首は、深く心にしみ入る歌になっている。
入選 菅原美保
〇「ありがとう!」今日も言われたこの言葉自信がつくよこれから先の
(講評)介護福祉実習で辛いことがあっても、利用者から毎日「ありがとう」と言われ続け、そのことで自分の将来をも見据えた作者であった。
入選 石川順一
〇残雪の雫の音が終日(ひねもす)し不安定期を脱しつつある
(講評)季節の移ろいを、その気温の変化に対して敏感に反応している。厳しい冬がその厳しき状況から抜け出す予感を鮮明に表現している。
以下、選評 土永典明
◇この度の東北地方太平洋沖地震の被害にあわれたみなさま方に、心よりお見舞い申し上げます。
〇掌を見せ合うだけで笑顔咲く繰り返しでない介護の仕事
(講評)利用者との会話の中で、普段何気なく感じていることをこのように表現すると、ああそうだったと気づかされることが多いものである。
入選 品田麻衣
〇灰色に曇る気持ちを晴らすのは無垢で優しい笑みの温もり
(講評)灰色の感覚的把握はよい。下句の表現で「無垢で優しい笑みの温もり」がうまく強められ、この一首は、深く心にしみ入る歌になっている。
入選 菅原美保
〇「ありがとう!」今日も言われたこの言葉自信がつくよこれから先の
(講評)介護福祉実習で辛いことがあっても、利用者から毎日「ありがとう」と言われ続け、そのことで自分の将来をも見据えた作者であった。
入選 石川順一
〇残雪の雫の音が終日(ひねもす)し不安定期を脱しつつある
(講評)季節の移ろいを、その気温の変化に対して敏感に反応している。厳しい冬がその厳しき状況から抜け出す予感を鮮明に表現している。
以下、選評 土永典明
◇この度の東北地方太平洋沖地震の被害にあわれたみなさま方に、心よりお見舞い申し上げます。
2011年3月5日土曜日
2011年2月2日水曜日
平成23年 2月
佳作 細川紗希
〇大好きな祖母の笑顔を見たいからアイスクリーム片手に帰る
(講評)祖母が大好きなアイスクリームを買って帰る。祖母の笑顔を想像するだけで嬉しくなる作者である。
佳作 金子広奈
〇今日のレク アロマオイルで若返り手はつやつや顔はにこにこ
(講評)実習中、初めて担当したレクリエーションで、アロマ手浴をおこなった筆者である。フロア中、アロマオイルの良い香りで、利用者も笑顔の一日であった。
以上、選評 土永典明
◇三年連続で「平成22年度 NHK介護百人一首」に、新潟青陵短歌会から1名の方が入選されましたので歌を紹介いたします。
◎小林幸子
手をつなぎ守ってくれたおばあちゃん次は私に手をつながせて
〇大好きな祖母の笑顔を見たいからアイスクリーム片手に帰る
(講評)祖母が大好きなアイスクリームを買って帰る。祖母の笑顔を想像するだけで嬉しくなる作者である。
佳作 金子広奈
〇今日のレク アロマオイルで若返り手はつやつや顔はにこにこ
(講評)実習中、初めて担当したレクリエーションで、アロマ手浴をおこなった筆者である。フロア中、アロマオイルの良い香りで、利用者も笑顔の一日であった。
以上、選評 土永典明
◇三年連続で「平成22年度 NHK介護百人一首」に、新潟青陵短歌会から1名の方が入選されましたので歌を紹介いたします。
◎小林幸子
手をつなぎ守ってくれたおばあちゃん次は私に手をつながせて
2011年1月14日金曜日
平成23年 1月
入選 五十嵐万穂
〇エプロンをつけただけで「ありがとう!」少しのことでも嬉しいと思う
(講評)昼食前に利用者の方に食事用のエプロンを着けてあげたとき、その利用者は笑顔で「ありがとう!」と言ってくれた。そのことが嬉しかった作者である。
入選 平松真実
〇「若いとき頑張ったって意味ないよ!」返す言葉が解らなかった
(講評)実習施設で張り切って実習していたら、利用者にこう言われて戸惑った作者である。この言葉には続きがあり、「歳をとればみんなただのお婆さんだよ!」と言われその言葉に作者が納得をした。
入選 河合麻奈美
〇「また明日!」そう手を振って言われるとそれだけなのに嬉しくなった
(講評)実習3日目の作者が帰宅するときに利用者の方二人が、大きな声で手を振りながら見送ってくれたのが嬉しかった作者である。
以上、選評 土永典明
〇エプロンをつけただけで「ありがとう!」少しのことでも嬉しいと思う
(講評)昼食前に利用者の方に食事用のエプロンを着けてあげたとき、その利用者は笑顔で「ありがとう!」と言ってくれた。そのことが嬉しかった作者である。
入選 平松真実
〇「若いとき頑張ったって意味ないよ!」返す言葉が解らなかった
(講評)実習施設で張り切って実習していたら、利用者にこう言われて戸惑った作者である。この言葉には続きがあり、「歳をとればみんなただのお婆さんだよ!」と言われその言葉に作者が納得をした。
入選 河合麻奈美
〇「また明日!」そう手を振って言われるとそれだけなのに嬉しくなった
(講評)実習3日目の作者が帰宅するときに利用者の方二人が、大きな声で手を振りながら見送ってくれたのが嬉しかった作者である。
以上、選評 土永典明
平成22年 12月
入選 鈴木映美佳
〇初実習緊張感から達成感変わる頃には寂しい別れ
(講評)やっと利用者の方と仲良くなれて嬉しかったのに、実習の最終日となり寂しさを感じている作者であった。
入選 川村明日香
〇少しずつ歩く姿は素晴らしいあなたのようになりたいと思う
(講評)利用者の歩行介助をしているときに、足が不自由であっても少しずつ前進しようとしている姿を見て感動した場面を詠っている。
入選 河合麻奈美
〇過去のこと悲しい顔で話してた何だか私も切なくなった
(講評)利用者の方と話していた時に、その方が自分の過去の悲しい思い出を作者に話して聞かせてくれた。作者自身も身につまされた。
以上、選評 土永典明
〇初実習緊張感から達成感変わる頃には寂しい別れ
(講評)やっと利用者の方と仲良くなれて嬉しかったのに、実習の最終日となり寂しさを感じている作者であった。
入選 川村明日香
〇少しずつ歩く姿は素晴らしいあなたのようになりたいと思う
(講評)利用者の歩行介助をしているときに、足が不自由であっても少しずつ前進しようとしている姿を見て感動した場面を詠っている。
入選 河合麻奈美
〇過去のこと悲しい顔で話してた何だか私も切なくなった
(講評)利用者の方と話していた時に、その方が自分の過去の悲しい思い出を作者に話して聞かせてくれた。作者自身も身につまされた。
以上、選評 土永典明
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