2011年9月27日火曜日

平成23年 9月

入選   金子穂波

〇玉入れで初めて見えた利用者のできないことを笑える強さ

(講評)普段は見えなかった利用者の表情が、レクリエーションの玉入れの時に見ることができた作者である。利用者は、玉を投げても全然届かないことを悲しいと思うのではなく、笑って楽しんでいた。

入選   河合麻奈美

〇「はっこいね!」私の片手包み込む小さな両手力がこもる

(講評)利用者が作者の冷たい左手を握り、温めるように包み込んでくれたのが嬉しかったのである。

入選   石川順一

〇金網に絡みつく葉を裏返す風が緑を黄緑色に

(講評)屋外でよく見かける風景を鮮やかに写し撮った、気持ちのいい歌である。


以上、選評   土永典明 

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

石川さんの元に吹く風を共に感じてみたい、気持ちになる素敵な短歌ですね。

neko さんのコメント...

玉入れから利用者さんの人生経験の深さを窺うことができますね☆

匿名 さんのコメント...

現場に入ってこそ、見えてくるものが必ずあります。相田さん頑張ってね。

    介護福祉士の先輩より