2009年4月28日火曜日

平成21年 5月

入選   小林舞衣

〇嫌いだと面と向かって言われたがその一言がやる気を出させた

(講評)嫌いだと言った利用者に、褒めてもらえるケアをしようと実習中に決意した作者である。

佳作   間口知美

〇気がつけば利用者と一緒に水戸黄門釘付けになる自分がいる

(講評)真剣な眼差しでテレビドラマを観ている利用者。実習生の作者も一緒になってテレビに見入ってしまった。

佳作   庭野瞳

〇支えあい助けあってる利用者さん施設でみられた優しい情景

(講評)施設で困っている利用者に対して、別の利用者が手を貸していた。それに感激した作者である。
心が和む。

佳作   三浦加奈子   

〇喧嘩して泣いて騒いで怒られて笑いが絶えぬ私の家族

(講評)家族間の日常生活が垣間見える。「笑いが絶えぬ」ことこそ、日々和やかな家族とのコミュニケーションの賜である。

以上、選評  土永典明

  

2 件のコメント:

蜜 さんのコメント...

「雨あしのはげしくも立てりかきつばた我が人生もかくの如くに」を入選させて戴いた山辺蜜蜂は、闘病の末みまかりました。新潟青陵短歌会のホームページと出会った事が契機となり、短歌を六十の手習いで始め、不動産業を営みながら、闘病中も投稿することを楽しみにしておりました。末期に近い病状になっても希望を失わず、自宅から遠く離れた千葉の病院で再起を賭けて新しい治療に挑戦しました。「やがて来る落ち葉の時我が身にも生きた証は何も残らず」と願いは叶いませんでしたが短歌は父の生きた証となりました。

まさと さんのコメント...

〇気がつけば利用者と一緒に水戸黄門釘付けになる自分がいる

対人援助の仕事は、他の仕事と異なり、「寄り添う」ことが大切ですね。手際よく片付けなければいけないこともありますが、ゆとりが必要ですね。