入選 伊倉瑠瞳
〇「ありがとう」面と向かって言えないが母の日だけは素直になろう
(講評)本学入学時より、アパートで一人暮らしをしている作者。親元を離れてみて親のありがたみがわかり、母の日に言葉にしてみた。
入選 苅部夏海
〇歩行器についた鈴の音歩むたびちりちり揺れる頼りなさげに
(講評)作者の実習でのなんでもない事柄を、こうして意識下において見ている。観察眼が素晴らしい。
入選 高野麻優
〇春の朝目覚ましなしで目を開ける澄んだ天気と鳥のさえずり
(講評)春になるにつれて暖かくなり、鳥の鳴き声で目覚めのいい朝を迎えさせてくれる。一度読んだだけで場面が見えてくる印象的な歌。
以上、選評 土永典明
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